AppleがEducation分野で「打倒Chrome/Google」を目指して新iPadを発売しましたが、その対抗馬としてMicrosoftがSurfaceの新モデルを出しました。

 日本マイクロソフト株式会社は11日、10型2in1「Surface Go」を7月12日より予約受け付け、8月28日より発売すると発表した。税別価格はWindows 10 Home/Office Home & Business 2016付属の一般向けが64,800円より、Windows 10 Pro搭載でOfficeのない法人向けが52,800円より、教育機関向けが47,800円より。LTEモデルは年内発売予定。

 Surfaceといえば「10万円を軽く超えるお値段」と「タッチキーボードを付けると1キロを越える重さ」で学生さんには勧めづらい&自分でも特に欲しくはならない機種だったのですが、教育分野向けをアピールしてくるだけあって今回は違います。
 お勧めポイントはこちらの2点。

  • 最安モデルは教育機関向けで5万円以下、一般向けでも7万円以下
  • キーボードカバーをつけても800グラム以下

 いいですねー。
 バッテリ持続時間は10時間弱という噂ですが、それでもこの軽さとお値段は魅力的。
 個人的に使っているGPD Pocketというミニパソコンの新型ことGPD Pocket2の発売が予定されているのですが、こちらは500グラム以下ではあるけれどお値段は6万前後、バッテリ駆動時間は8時間。たぶんGPD Pocket2を買おうかどうしようか悩んでいた勢、Surface Goに結構流れるんじゃないかと思います。

 ただ問題は、お値段。
 今までのSurfaceのお値段を考えると充分に安いんですが、メモリ8G/SSD128Gモデルが日本だと89424円なのに対して、アメリカ価格だと549ドル(61650円くらい)。

 3万円の価格差は主に「日本版にだけOffice Home&Businessがついているから」なんですが、使えるOfficeのライセンスがある場合はむしろ邪魔なんですよね・・・。学生なら3万円も出さなくてもOffice使えますしね。
 →学生向けOffice記事はこちら

 私もすでに手持ちのOfficeライセンスがあるので、買うならアメリカ版がいいなあ・・・という感じです。

 ちなみに全然パソコンを持っていない、大学で無料の/安いOfficeライセンスがない、という学生には、一般モデルも充分お勧めです。メモリ4G・SSD(eMMC)64Gモデルはちょっと非力なので、できればメモリ8G/128Gモデルをオススメ。キーボードカバーは必須なのでつけましょう(15800円)。定価合計だと10万ちょっと越えちゃいますが、他のメーカーのパソコンでこの値段・スペックのものはないため、かなりお得な設定になっている感じです。さすがMicrosoft、学生向けを本気で狙ってきてますね。

 値段・スペックでいうと対抗馬はNECのLAVIE Note Mobileですね。メモリ4G・SSD128G・オフィスなしで8万円ちょっと。学割を使うともう少し安いかな?ただ、こちらだと重さは900グラムを越えてしまうので・・・。

 対Apple/iPadで発売された今回のモデルですが、どちらかというと対PCメーカーになっているような気がします。今後、他のPCメーカーが追従するかどうかも注目ですね。

 個人的にはLTEモデルの発売(年内)を待とうと思います。

文系学部しかない女子大学の情報系部門に勤務しています。
学生さんからの相談をもとに、ノートパソコンの買い方、Officeのプラン、便利なサービス、女子大生向けのセキュリティ対策ポイントなど、いろいろまとめていきますので、参考にしてもらえるとうれしいです。
質問などあればこちらまでどうぞ。