個人情報には本当に気をつけて!
行きつけのお店とかバイト先とか不用意に書いちゃダメ!
一人暮らしとかそういう情報もダメ絶対!
3月に入り、大学に合格した喜びのメッセージが各種SNSに溢れる季節となりました。
Twitterを見ていると「○○大学に合格しました!友達になってください!」みたいな投稿が溢れています。
合格すると嬉しいですし、友達も沢山作りたいですもんね。その気持ちはわからなくもありません。
でも、気をつけてください。
女子大生には、いろいろな危険があるのです。
パソコンの使い方とは直接関係がないけれど、安全に大学生活を送る上では重要になる「SNSに載せるべきではないこと」について今回は書いておきたいと思います。
世の中には知恵を絞って悪いことをする人間が(残念ながら)います。
本当に本当に気をつけて!
時間と場所がひとつに絞れてしまうような内容を投稿しない
「女の子である」ということは、「いつ」「どこで」という情報が揃っただけで身の危険がある、ということです。
匿名だからといって「毎週xxでバイトしてます」とか「毎日○○でお茶してます」とか「今日は△△で新作発売なので授業終わったらお買い物」とか、そういう投稿をするのはやめましょう。どうしても投稿したい場合は時間や場所にフェイクを入れる、投稿する時間をずらす、などの工夫をしましょう。
また、1つの投稿で場所が絞れなくても「通学路の店」「最寄り駅」「時間帯」「学校」といった情報を複合することで、行動範囲が絞れてしまうことも多いです。
今までの投稿で「高校名が公開されている」「住所が絞れている」といった場合はとくに気をつけましょう。もちろん、写真を撮るときには「位置情報をOFFにする」「場所が特定できるようなものを写さない」ことも重要です。
この辺りの情報をすでに投稿してしまっている場合は、新しいアカウントをつくって仕切り直すことも検討してください。
実名で活動する覚悟がない限り、所属や名前などについては極力伏せる
SNS上では本名がわからないから何を書いても大丈夫、と思うかもしれません。
でも仲間内のやりとりなどで使っていれば、日常の生活圏や年齢や学校などはポツポツと漏れてしまうもの。自分が注意して使っていても、フォローしている・されている友達がうかつな書き込みをすれば、一網打尽であなたの通う高校や大学がわかってしまい、さらに学部や学科もわかってしまうかもしれません。名前を伏せているつもりでも、呼ばれているあだ名や、所属していた部活の全国大会名簿などから、突き止められてしまうかもしれません。
それくらい平気じゃない?名前と学科がわかっても、それだけならよくない?
「○○大学の△学科のxxは、昔は渋谷で□□してて~」といった情報が、匿名掲示板やTwitterに流されてしまうかも知れません。その情報が、あなたのSNSアカウントに紐付けられて拡散されてしまったら?
本当のことではなくても、拡散してしまった情報を消すのは難しいです。就職活動において企業がTwitterで就活生を検索するという現在、あなたについてのネガティブな情報がネット上に存在する、というだけでとんでもないダメージになりかねません。
将来、アイドルになる、女優になる、芸術家になる、といった理由で戦略的にSNSを利用して実名で世の中に打ってでる、というのではない限り、「あなた」についての情報はできるかぎり伏せましょう。同じ大学の人とだけやりとりしたい場合は、鍵をかけて非公開での運用をする、友達認証した相手にだけ書き込みが見えるようにする、といった対応を考えましょう。
軽い気持ちで誹謗中傷をしない
Twitterのように簡単に返信ができるタイプのSNSに顕著ですが、流れてくる情報に促されるように軽い気持ちで誹謗抽象的な書き込みをしてしまうことがあります。
先日も野球選手の奥さんに対して匿名掲示板で外見を罵ったOLに賠償請求訴訟が起こされてニュースになっていたので、知っている人もいるんじゃないかと思います。
インターネット上で現役プロ野球選手の妻に向けて書き込まれた20代女性会社員の暴言。FRIDAYによると女性は去年7月、インターネットの匿名掲示板で「そりゃこのブスが嫁ならキャバクラ行くわ」と選手の妻を罵った。すると、その3カ月後の11月に選手から女性に「通知」、12月中旬には「訴状」が届いた。内容は「原告である選手の妻に191万9686円支払え」「訴訟費用は20代女性会社員の負担とする」というものだった。
別に女子大生に限った話ではないですが、わりと育ちのよい女の子ほど、いろいろと溜め込んでTwitterなどで過激に発言してしまい、いざ訴訟になったときには親御さんに相談できなくて色々苦しんでしまいやすいので、あえてここで注意喚起しておきます。
とにかく「ネットでの書き込みは匿名ではない」「ネットでの誹謗中傷は相手に届く」ことに注意が必要です。
スマートフォンであれ、パソコンであれ、ネットを使った際にはその痕跡が必ず残ります。気にくわない友達について、匿名の掲示板で「○○大学のxxは万引きしてる」といった書き込みをした場合、もし相手が適切な法的手段をとれば、訴訟を起こす可能性もあるのです。
もちろん、ものすごく頑張れば痕跡を残さないようにすることも可能です。でも、そこまでして誰かを誹謗中傷したいのか、貶めたいのか、そして痕跡が万が一残ってしまったときに前科者になったり多額の賠償請求をされたりする、そのリスクをとってまで書き込むべき内容なのかを落ち着いて考えましょう。
大学生になると、自分の責任で行動できる範囲が一気に広がります。
でも、その広がった世界において、自分の身を守れるのは自分だけ。
そのことをきちんと心にとめて、楽しい大学生活を送ってください。
注意一秒、ケガ一生!
書き込む前に、まず一息!
文系学部しかない女子大学の情報系部門に勤務しています。
学生さんからの相談をもとに、ノートパソコンの買い方、Officeのプラン、便利なサービス、女子大生向けのセキュリティ対策ポイントなど、いろいろまとめていきますので、参考にしてもらえるとうれしいです。
質問などあればこちらまでどうぞ。